Strotha Tynhe

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―柳瀬くんも大好きだと思うけど、どこに魅力を感じますか。

柳瀬:エロい。僕は耽美系が好きなんですよ。井上陽水は耽美ではないけど、メロウじゃないですか。メロディや歌詞にも憧れますし。

―そう言われてみると、betcover!!の音楽も「エロさ」を大事にしていますよね。今回の『卵』は特に。

柳瀬:そうですね。

 

―「エロさ」が大事だと思う理由は?

柳瀬:僕の好きなものには絶対に入っている要素だから。音楽以外でもそう。エロティシズムというのは表現として欠かせない部分だと思うんですよ。人間になくてはならないものの一つ。でも、最近はそこがクリーンになってきているじゃないですか。

―猥雑さが失われているというか、「見せない方がいい」みたいな。

柳瀬:そういう風潮がありますよね。ただ、日本っていう僕らの土地柄には、エロっていうのは昔から大きなジャンルとしてあるわけだし、文化の発展にも大きな影響を与えてきたわけじゃないですか。エロとして描かれるものに宿る、作者のエネルギーって半端ないなって感じることがあって。表現としての強さがすごい。それに日本のエロって、海外のエロとはまた違った何かがあるというか。うまく説明できないけど……。

―日本独自に発展してきたところがありますよね、和エロ文化というか。

柳瀬:これはどこかで見かけた話ですけど、エロって一番尖った表現ができるコンテンツなんですよね。なぜかというと、エロはおまけでいい。例えばエロ漫画もそうで、エロを扱ってさえいれば何をやってもいいという自由さがある。そういうところが面白いなって。ただ、音楽は直接的にエロを持ち込むことができないので、「音楽におけるエロってなんだろう?」って考えるんです。だから『卵』も含めて、僕にとって最近の大きなキーワードがエロで、そこを指摘してもらえるのは嬉しいですね。

それに最近は、音楽以外のところで「内にあるエロ」を見かける機会が増えたような気がして。例えば、『チェンソーマン』とか僕も好きなんですけど、作者の性癖を凝縮させたものが表現に顕れている感じがしますよね。そういうものが世の中に受け入れられるんだなと。

―そこが妄想というファンタジーの良さでもあるわけで。

柳瀬:そうそう。妄想は縛られない方がいいと思うんですよね。